2018年度 現代情報セキュリティ論 (4036)
科目区分 |
専門科目 |
教職科目 |
指定なし |
単位数 |
1 |
選択・必修・自由 |
選択 |
授業形態 |
講義 |
主な使用言語 |
英語 |
開講時期 |
Ⅱ
|
履修登録システム |
使用する |
履修登録期間 |
2018/05/25~2018/10/16 |
履修取消期限 |
2018/10/16 |
教育プログラム別の履修区分
プログラム名 |
IS |
CB |
BS |
BN |
MS |
CP |
DS |
履修区分 |
○ |
○ |
△ |
△ |
△ |
○ |
○ |
コア科目 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
履修方法 |
・基盤科目及び専門科目から12単位以上履修すること。 |
授業科目概要
担当責任教員 |
門林 雄基 |
担当教員 |
門林雄基、(村井純)、妙中雄三 |
教育目的/学修到達目標 |
わが国は高度情報通信ネットワーク社会に急速に移行している。その中核にはインターネットを基盤としたICT技術の社会展開が着実にグローバルに進行し、同時並行的に法制度などの社会制度の改良、さらには、企業や国民による社会経済活動の変化に直面している。ICT技術の社会基盤化は、インターネット利用して展開される社会経済活動を下支えする「セキュリティ」の高度化が必須である。インターネットにおける「安全」の確保に必要な要素を理解し、同時にその高度化の方向が人々に「安心」を与えるための方策を理解することが、セキュリティに取り組む技術者・研究者には求められている。さらに、高信頼性、頑健性などの実現方法についても理解しなければならない。本講義では、「セキュリティ」の概念を技術面だけではなく、包括的に理解することを目的とする。さらに、「セキュリティ」の問題を考える時に必要となる、多面的な問題理解と解決探求の手法についても併せて学習する。 |
授業概要/指導方針 |
この授業では、セキュリティに関わる複数の議論テーマを設定し、(1)テーマに強く関連する技術要素、社会要素について、講義担当者による講義、(2)テーマをより深く掘り下げるための教員、学生を交えた議論(ディベート)、(3)テーマの理解を促進するためのホームワーク(レポート課題)を組み合わせて授業を構成する。議論テーマは、インターネットに関連するセキュリティの問題を取り上げ、技術開発の方向性、社会へのインパクトと問題、その解決に向けての社会制度の在り方といった点について議論し、我々が今後進むべき道を模索する。また、この授業では学生同士が協力して一つの課題を解決するグループワークを課す。 |
クラス情報
授業計画
[1限目 9:20-10:50] [2限目 11:00-12:30] [3限目 13:30-15:00] [4限目 15:10-16:40] [5限目 16:50-18:20] [6限目 18:30-20:00]
回数 |
日付 [時間] |
担当教員 |
テーマ |
内容 |
1 |
9/27 [2] |
- |
導入講義 |
講師および講義のアウトラインを紹介し、サイバーセキュリティの技術トレンドならびに事故傾向について述べる。また近年のセキュリティ問題を多角的に分析し、そこで必要となるセキュリティ対策について議論する。 |
2 |
10/4 [2] |
- |
サイバーセキュリティ戦略 |
今日のインターネットにおけるセキュリティ問題を取り扱い、社会および各組織で用いられている対策について述べる。またサイバーセキュリティ戦略について述べ、インターネットが地球規模の系であることをふまえて協調的戦略が各国において採られていることを理解する。 |
3 |
10/11 [2] |
- |
サイバーセキュリティの構成法 |
今日のサイバーセキュリティ構成法および各種セキュリティ対策の位置付けについて理解する。また基本原則、原理、手法に関する協調がどのように行われているのかを知る。 |
4 |
10/18 [2] |
- |
デジタルコンテンツとプライバシ |
デジタルコンテンツの管理、コンテンツ管理の技術ならびにデジタルコンテンツにおけるセキュリティ問題について議論する。また個人情報の取り扱い、域外への個人情報の転送などにより生じるリスク、およびそれにまつわる政策について議論する。 |
5 |
10/25 [2] |
- |
ウェブ技術とセキュリティ |
ウェブ技術および、そこで用いられているプロトコルと運用手法について述べ、ウェブにおける安全性確保の技法について理解する。 |
6 |
11/1 [2] |
- |
学生発表 |
「デジタルコンテンツとセキュリティ」に関するグループ発表を行う。 |
7 |
11/8 [2] |
- |
スマートシティとセキュリティ |
スマートシティ、およびそれを構成するインフラストラクチャを俯瞰し、スマートシティにおけるセキュリティ問題を考えるうえで必要となる視座を提供する。 |
8 |
11/15 [2] |
- |
学生発表 |
「新技術とセキュリティ」に関するグループ発表を行う。 |
授業日程
[1限目 9:20-10:50] [2限目 11:00-12:30] [3限目 13:30-15:00] [4限目 15:10-16:40] [5限目 16:50-18:20] [6限目 18:30-20:00]
回数 |
日付 |
時間 |
講義室 |
備考 |
1 |
9/27 |
2 |
A207 |
マルチメディアホール→A207 |
2 |
10/4 |
2 |
L1 |
マルチメディアホール→L1 |
3 |
10/11 |
2 |
L1 |
マルチメディアホール→L1 |
4 |
10/18 |
2 |
L1 |
マルチメディアホール→A207→L1 |
5 |
10/25 |
2 |
L1 |
マルチメディアホール→L1 |
6 |
11/1 |
2 |
L3 |
マルチメディアホール→L3 |
7 |
11/8 |
2 |
A207 |
マルチメディアホール→A207 |
8 |
11/15 |
2 |
L3 |
マルチメディアホール→L3 |
テキスト・参考書
テキスト |
特になし |
参考書 |
当該授業ページで適宜紹介する。 |
その他
履修条件 |
インターネットの基本的構造、アーキテクチャについての基本的な理解を持っていることが望まれる。履修希望者は、1回目の講義の際に履修登録を行うこと。また慶應義塾大学との合同授業であることから、授業実施日程が本学の授業実施日程と若干異なることに注意されたい。 |
オフィスアワー |
Eメールで連絡の上、日時を決める |
成績評価の方法と基準 |
・5段階(秀・優・良・可・不可)で評価する。 ・各テーマで提示される課題(レポート)、授業で行われる議論(ディベート)に対する貢献、および、グループワークの成果の採点に基づき評価を行う。評価におけるレポートの比重は全体の40%を占める。議論(ディベート)に対する貢献は、ディベートにおける発言、議論展開の積極性などを教員と授業をサポートするTAの合議によって評価し、全体の20%を占める。また、グループワークの評価は全体の40%を占める。 ・多面的なセキュリティ分析スキルの習得を基準とする。 |
関連科目 |
特になし |
関連学位 |
工学 |
注意事項 |
この授業は慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科で開講される授業と、遠隔、かつ、合同して行われる。このため、学生の履修管理(登録、課題提示、課題提出等)は、慶応大学が開発したシステムを用いて行われることに留意されたい。 |
授業関連URL
配布資料